口臭について


口臭予防舌のケア

舌を清潔にすることは、口臭予防に大きく貢献します。
舌のほぼ中央部分に味覚を司る舌乳頭と呼ばれている無数の突起物があります。
そこに食べカスや細菌が付着するため、それらが舌の苔(舌苔)となって「口臭」という名の悪臭を放つことになります。

舌が清潔か、健康かどうかは、手鏡などですぐにチェックできます。
通常は、舌の表面はピンク色をしています。
胃腸が弱っているなど体調が悪く乾ききっている時、あるいは細菌の量が増殖している時などは、白や黄白色をしています。
そのような状態の時は、体調管理を見直すと共に、食生活の環境も見直す必要があります。

●舌苔を除去する方法

舌苔が蓄積されていく場合、除去しない限りどんどん蓄積されていきます。
それに伴い口臭が益々ひどくなっていきます。
舌苔を除去する方法として、清潔なタオルで直接削ぎ落とす方法が最も効果的です。
人差し指にタオルを巻き付け、そのまま舌苔を前にかき出すように削ぎ落とします。
ただ、歯ブラシで直接ゴシゴシ磨いたり力を入れすぎると舌乳頭を傷つけることになります。
その結果、味覚障害を引き起こしてしまう可能性もあります。
要注意です。

また、舌苔を除去する時間帯は、早朝が最適です。
その理由は、最も舌苔が発生するのが朝の時間帯であるからです。
口内の水分量が不足している時間帯であり、分かりやすいからです。


●舌苔を予防する方法

舌苔が蓄積しやすい理由のひとつに体質もあります。
食習慣の改善により予防も可能になります。
そのような側面も持っています。
舌苔の殆どの部分は、口臭の原因となる細菌で構成されています。
それが突起物に丁度引っかかる様に付着しているという状況になっています。
したがって、それらの条件を全て取り除くように予防を心がければ良いと言えます。言い換えれば、細菌を除去するような環境をつくり自浄作用を高め、また、流動的でない固形の食べ物を積極的に摂取するという方法が効果的であるといえます。
硬い食べ物を摂取することは、歯を支えているアゴを鍛えることになり歯並びが悪化することを防ぎます。
それは、虫歯になりにくい環境をつくる事にもなりますし、長期的視野から判断すれば口臭を予防することにつながるのです。
さらに、酸味のある食物を摂取するなど、工夫の仕方によっては、かなりの口臭を予防することができます。



口臭検査

■自分でできる口臭チェック

口臭は、唾液の分泌量に大きく左右されます。
唾液中のリゾチームは、雑菌を除去し口臭を減らす効能があります。
起床後に口臭が強くなる理由は、睡眠時には唾液の分泌量が減少するからです。
また、唾液は、虫歯や歯周病を防ぐ点においても口臭抑制に貢献します。
口内細菌を除去し唾液の分泌量を増やすことが効果的な口臭対策といえます。
以下にチェックリストを示しました。
チェック項目が多く気になる方は、歯科医院において診察を受けることをお薦めします。


1.朝食を抜くことが多い
2.よくかまないで食べる
3.硬いものよりやわらかいものがすき
4.口を開けている(口を開けて寝る)
5.あまりしゃべらない
6.ストレスが多い
7.薬を常用している
8.虫歯がある
9.歯周病である
10.便秘がちである
11.舌をみがいてない
12.医院でのクリーニング(PMTC)を受けてない

●ドライマウスについて
虫歯、歯周病、口臭等、口臭を防ぐ最大の武器は唾液です。
ドライマウスは、金属アレルギー、ストレス、薬剤の大量投与、全身的な病気が原因です。
ドライマウスを改善するためには、この様な原因を取り除くと同時に、代替医療的な治療が効果的です。
下のグラフは、桜ヶ丘整体院の松原先生によるフットケアの効果を図化したものです。
私たちのクリニックのスタッフを対象として検証したものです。
音楽療法やスポーツでも効果があるようです。
 
口臭の原因の多くは、お口の細菌がタンパク質を分解して発生するガス(硫化水素、メチルメルカプタンなど)です。
口臭は一日のうちで時間によって変動しますので、それを知って上手な対策をたてましょう。



煙草と口臭

タバコを吸う(喫煙)ことも口臭の原因となります。
タバコには、“タール・ニコチン・一酸化炭素”が含まれています。
これらの成分は、唾液の分泌量を低下させ、歯垢(プラーク)や歯石が付着しやすい環境をつくり、また歯ぐきの血行を悪くさせます。

歯ぐきの血行が悪くなると、歯周病(特に歯槽膿漏)になりやすくなります。
現に、タバコを吸う人と吸わない人とを比べた場合、5倍も歯周病のリスクが高いことが明らかになっています。

また歯周病は口臭の大きな原因です。

●タバコを吸う⇒歯周病になりやすい⇒口臭
●タバコ(喫煙)は、ニオイだけでなく健康にもよくない

悪循環となるのだけです。
もちろんタバコには特有のニオイもあり、自分では気付かないことが多くなります。
吸わない人は、「この人タバコを吸うな」とすぐにわかります。

このように、タバコにはニオイに関係することが多いです。
予防対策としては、タバコをやめるしかありません。
もちろんタバコは口臭だけでなく、身体によくないことは明らかです。
1日も早くやめることをおすすめします。

●口臭に関する疑問

1)歯みがきをするだけで口臭を完全に予防することは出来るのか?
歯みがきが原因で口臭が発生している場合は、より丁寧な歯みがきをすることによって、口臭の悩みを解消できる場合が殆どです。
しかし、口臭の原因は人によって様々です。
歯みがきをするだけでは口臭を予防することは出来ない場合もよくあります。

2)胃が悪いと口臭の原因になるのか?
一般的には、「胃が悪いと口臭を誘発する」といわれています。
食道と胃の間には噴門部があります。
この噴門部と呼ばれる部分は、飲食物が通過するとき以外は、括約筋によって閉じられています。
そのため、胃の中の空気が出てくることはありません。ただし、いわゆる「ゲップ」は例外です。
したがって、胃が悪いからといって必ずしも口臭の原因になるとは限りませんし、こうしたことは殆どありません。

3)マウスウォッシュ(口内洗浄液)は口臭予防に効果的なの?
唾液の分泌量が減少した場合、口内の細菌が増殖します。
これが口臭の原因になります。
マウスウォッシュ(口内洗浄液)などを利用して、これらの細菌を殺菌し洗い流せば一時的な口臭予防になります。

4)口臭は遺伝するの?
口臭自体が遺伝することはありません。
口臭が発生しやすい口内の構造、例えば磨き残しや歯垢(プラーク)が付着しやすい歯並びなどは、遺伝する可能性があります。



寝起きの口臭

起床時(寝起き)は、口臭の原因の一つであると考えられています。
睡眠中は、体の中の水分が奪われます。
この時に体からだけではなく、口内の水分も奪われます。
必然的に唾液の分泌量が不足し、その結果として口臭の原因となってしまいます。

特に“いびき”や就寝中も“口呼吸”する人は、さらに口内の水分が奪われ唾液分泌量が減少し、口臭が酷くなる可能性があります。
注意が必要です。

また唾液が不足するだけではなく、寝る前の歯磨きを怠る場合、あるいはちゃんと磨けていない場合などは、食べカスが腐敗し発酵することにより口臭へと繋がることになります。

??起床時(寝起き)の口臭を予防するには?
??寝起き(起床)時には水分補給を!
・寝る前に丁寧に歯を磨く
・起きたらすぐにうがい(歯みがき)をして細菌を洗い流し水分補給を行う

起床時(寝起き)の口臭は、生理的口臭と呼ばれています。
誰にでも起こるものです。大抵の場合、うがいや歯みがき、朝食や水分補給により解消されます。
それほど気にする必要はありません。

反対に気にしすぎる場合、不眠症にかかったり、ストレス(緊張)により唾液の分泌量が抑えられてしまいます。


●口臭の種類

口臭には、虫歯や歯周病、または糖尿病などの全身的疾患が原因で起こる「病的口臭」と食べ物や精神面、体調などが原因で起こる「生理的口臭」に分けることができます。
また、他人にもハッキリと感じとることができる口臭「他臭症」と実際には臭っていないのに口臭がしていると思い込んでしまう「自臭症」があります。

●口臭の種類一覧

(1)口臭の種類
口臭といってもその原因は人によって様々です。
歯周病(特に歯槽膿漏)や虫歯、または全身的疾患が原因で発病する「病的口臭」と寝起き時やストレス(緊張)、ニオイのきつい食べ物を食べた時に一時的に起こる「生理的口臭」に分類することができます。

(2)病的口臭
「病的口臭」とは、虫歯や歯周病(特に歯槽膿漏)などの口腔の病気や糖尿病などの全身的な疾患が原因で起こる口臭のことです。しかし、口腔の病気が原因で起こるケースが圧倒的に多いようです。(90%以上が口腔の病気が原因だといわれています)

(3)生理的口臭
「生理的口臭」とは、病気(虫歯・歯周病)などの原因疾患はありません。
その時の口の中の状態や体調、そして精神状態によって一時的に起こる口臭のことを指します。
唾液の分泌量が減るなどして一時的に起こる口臭のことです。
口腔や身体が健康状態にあっても誰にでも発生する口臭です。

(4)自臭症
「自臭症」とは、実際のところ殆ど臭っていないのに口臭を気にしてしまう症状のことです。
心因性口臭・口臭恐怖症・精神的口臭とも呼ばれています。心理的、精神的な原因が殆どです。

(5)他臭症
「他臭症」とは、虫歯や歯周病(特に歯槽膿漏)などが原因で起こる病的口臭や寝起きやストレス、食べ物などによる一時的に発生する生理的口臭があります。
様々な原因により本人だけではなく、他人にも気付かれてしまう口臭のことです。



正しい口臭ケア

口臭を気にする人が増加傾向にあります。
それに伴い、口臭対策のための商品が次々と売り出されています。
反面、日頃の手入れの方法を間違い、逆に悪化させるケースも発生しています。
口臭ケアは、どんな風にするのが最適なのでしょうか?

■いつも口臭を気にしてしまう

(イラスト)◆唾液で細菌抑制、刻み昆布なめて

口臭は、大きく二つの種類に分けられます。
歯周病や虫歯、胃腸などの病気が原因の「病的口臭」と大抵の人が持っている「生理的口臭」に分類できます。
病的口臭の場合は、その病気を治療しなければ解消されません。

他方の生理的口臭は、唾液(だえき)が大きく関係しています。
臭いの原因は、揮発性硫黄化合物です。細菌がタンパク質を分解する際に発生する物質です。

口臭外来をもつ「ほんだ歯科」(東大阪市)の本田俊一院長は、以下のように指摘しています。
「緊張状態が続いたり空腹時や睡眠中においては、唾液の分泌量が減少します。
口内細菌が増殖し口臭を引き起こしやすい環境になります。
そこで気にし過ぎて、口を閉じ続けたり、または歯磨きを過度に行うと『ドライマウス』状態になり、より悪化するケースもあります」。

※刻み昆布を舌の上に乗せる(イラスト)
「タンパク質を多く含む汚れの場合、歯間より舌の上に残るケースが多いです。
この場合、息をさわやかに保つためには舌の役割が重要となります」。
よく、舌は健康のバロメーターといわれています。
健康時は、舌の表面にうっすらと白い「舌苔(ぜったい)」が見られます。
汚れの蓄積あるいは病気にかかった場合、舌苔が分厚くなり口臭は酷くなる傾向にあります。

最近、舌苔を除去するための「舌磨きグッズ」が市販されるようになりました。
しかし、磨き過ぎ舌苔がはがれ落ちピンク色の状態になるケースでは、唾液の分泌がうまくできず口臭を悪化させることも考えられます。

本田院長は、食後に、口に水を含んで舌を口の天井にこすりながら十分にすすぐことを勧めています。
この方法において歯磨き剤を使用した場合、かえって唾液が減って逆効果になります。
歯磨きは、起床直後と就寝前において重点的に実施した方が効果的です。
効率よく細菌の増殖を抑えられると考えられます。

また、小さく刻んだ、だし昆布(縦1センチ、横2センチ)を舌に乗せる方法もお勧めの方法です。
口の中に異物が混入した場合、唾液の分泌が促されるからです。

●臭うかな?

※気になってしまう自臭症(イラスト)

◆対策商品続々と
口臭市場では新商品が次々と発売されています。
昨年の市場規模は、130億円を超えました。
サンスター(大阪府高槻市)では、睡眠中の対策として、就寝前用の洗口液「G・U・Mデンタルリンス ナイトケア」を今年2月に売り出しました。
とても好評です。
菓子メーカーのグリコ(大阪市)は、7月に舌苔の汚れを除くというラムネ菓子風の「ブレオ」を発売いたしました。
関東地区限定で発売されました。キウイフルーツに含まれるタンパク質分解酵素(アクチニジン)入りの商品です。「予想以上の売れ行き」(同社)と発表されています。